近赤外線とはどのような光線なのか?お肌にどのような影響があるのか紹介します。
シミ、しわ、たるみなどを引き起こすことで知られる紫外線。UVケアは今や常識になっていますよね。
しかし、今や気をつけなければいけないのは、紫外線だけではないようです!
実は近年、美容業界が注目しているのが「近赤外線」。
紫外線よりも波長が長い近赤外線は、皮膚の奥まで到達して影響を与えることがわかってきました。
そこで今回は、近赤外線の影響や、近赤外線のカットできる日焼け止めをご紹介していきます。
太陽の影響が大きくなるこれからの季節、ぜひチェックして美しい肌をキープしていきましょう♪
スポンサードリンク
近赤外線とは
近赤外線とは、一体どのような物なのかその概要をチェックしていきましょう。
近赤外線は、太陽光に含まれるの光のひとつ
近赤外線は、紫外線と同じく、太陽光の中のひとつの光です。
太陽光には次の5つに分類されます。
- ガンマ線
- X線
- 紫外線
- 可視光線
- 赤外線
この内、ガンマ線とX線、紫外線の一部(UV-C)は波長が短く、地表には届きません。
しかし、残りの紫外線(UV-A,UV-B)、可視光線、赤外線は地表に到達して、私たちの身体にも影響を与えます。
さらに、赤外線は次の3つに分類されます。
- 近赤外線
- 中赤外線
- 遠赤外線
このように、今回取り上げる「赤外線」は、赤外線のなかのひとつで、太陽エネルギー全体の約50%を占めています。
紫外線との違い
近赤外線と光老化の原因としてよく知られている「紫外線」とは一体どのような違いがあるのでしょうか?
近赤外線は波長が長い
近赤外線と紫外線の大きな違いは波長の違いです。
紫外線の波長は、100nm~400nmに対して、近赤外線の波長は800〜2500 nm。
近赤外線の方が波長が長くなっています。
波長が長いほど皮膚の深くまで到達することから、その影響が注目されています。
近赤外線は「じわじわ」と影響を及ぼす
近赤外線は肌の内部にダメージを与え「じわじわ」と悪影響が出てきます。
紫外線は、すぐに肌の表面が赤くなったりヒリヒリしたりするなど、浴びた直後のダメージが大きいという特徴があります。
一方、近赤外線は徐々に肌の奥まで到達していくため、じわじわと後からダメージを受けることになります。
紫外線のようにわかりやすいダメージではなく、「いつの間にか肌がダメージを受けていた!」となりやすいのが、近赤外線の特徴です。
近赤外線は「いつ強い」のか?
近赤外線は、どの季節が強くるのでしょうか?
答えは、紫外線と同じく、春から夏にかけてです。
太陽のエネルギーが強くなるこの時期は、紫外線と共に近赤外線も強くなります。
この時期には、普段よりもより入念なケアを心がけていきましょう。
近赤外線の影響
近赤外線は、私たちの肌へ具体的にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
近赤外線は、紫外線よりも波長が長いため、肌の奥へ到達するという特徴があります。
中でも、次の「3つの部分」にダメージを与えることがわかってきました。
- コラーゲン
- 真皮層にある線維のひとつ。外からの衝撃から守るとともに、肌の弾力としなやかさをもたらします。
- エラスチン
- 真皮層にある線維のひとつ。コラーゲンの継ぎ目部分などにあり、肌に弾力としなやかさをもたらします。
- 線維芽細胞
- 真皮層にある細胞。コラーゲンやエラスチンを作りだす働きがあります。
これらがダメージを受けたり、破壊されることで、肌のハリや弾力が失われていきます。
このことから、近赤外線は、紫外線と同様、「しわ」や「たるみ」の原因になるということです。
近赤外線は美容医療で美肌目的で使用
肌へのダメージとなる近赤外線ですが一方で美肌目的で利用されるケースもあります。
近紫外線は肌に悪影響があると説明しましたが、その一方で仕組みを逆手に利用して美肌効果を得る施術をエステやクリニックなどので美容医療として行われています。
その施術は「フォトフェイシャル」と呼ばれるものです。
ポイントは、近赤外線を当てすぎない事です。
美容医療では、専門の皮膚科医が、次の点を調整して近赤外線を肌に照射しています。
- 光の強さ
- 光の量
- 照射時間
これらを絶妙にコントロールすることで、コラーゲンやエラスチンをあえて少し損傷させて、それを修復する力を促して、肌を再生させていくものです。
この考え方は「鍼治療」と同じです。
ただ、地上で近赤外線をたくさん浴びたからといって、フォトフェイシャルのような効果は得られないのが実状。
太陽から降り注ぐ近赤外線の量や強さを、自分ではコントロールできないため、しわやたるみの原因となってしまいます。
混同しないように気をつけましょう。
近赤外線から肌を守る日焼け止めのおすすめ
紫外線はもちろん、近赤外線からも肌を守ってくれる日焼け止めをご紹介していきます。
クリームタイプ、美容液タイプ、ミルクタイプなど、さまざまな形状の日焼け止めををピックアップしていきますので、お好みのタイプを見つけてみてくださいね!
-
POLA B.A プロテクター
45g ¥11,880(税込) SPF50 PA+++
早くから近赤外線の研究に力を注いできたPOLAの日焼け止め。
エイジングケアライン「B.A」発の日中用クリームです。
近赤外線、紫外線、乾燥から肌を守ります。華やかなフローラルウッディの香りも人気の秘訣。
しっかりと潤いをもたらす高級感のあるテクスチャーで、美しいツヤ肌を実現します。
-
資生堂 ベネフィーク ハイドロUVジーニアス(UV&IR)
50ml オープン価格(3,500円程度) SPF50+ PA+++
美容液タイプの近赤外線も防げる日焼け止めです。
紫外線、赤外線などの太陽光ダメージから肌を守ります。
またヒアルロン酸配合で、日中の肌にうるおいをもたらします。
化粧下地としても人気のある日焼け止めです。
比較的お手頃な価格で日焼け止めをお探しの方には、おすすめです。
-
ドクターシーラボ UV&WHITEモイスチャーミルク50+
50ml オープン価格(3,500円程度) SPF50+ PA+++
ミルクタイプの近赤外線も防ぐ日焼け止めです。
紫外線、近紫外線に合わせて、ブルーライトからも、肌を守ります。
球状のパウダーを含んだネット型の伸縮性ポリマーが毛穴のフィットして、夏場に気になる毛穴をカモフラージュ。
べたつきや、メイク崩れを抑えて、サラサラな肌質をもたらします。
とくにお肌の乾燥よりもべたつきが気になる方に、おすすめの日焼け止めです。
以上のように紹介しましたが、近赤外線を防ぐ日焼け止めはまだ少ないのが現状です。
紫外線と近紫外線が強くなる春から夏にかけての季節は、これらの日焼け止めを使用するとともに、基本的なケアも合わせて、肌を肌を守っていきましょう。
- 太陽光を長時間浴びないようにする
- 日傘やサングラス、手袋などのアイテムも合わせて使用していく
参考:ノンケミカルの日焼け止めは【肌荒れ】【敏感肌】が気になる人におすすめ!
まとめ
近赤外線とはどのような光線なのか?、お肌にどのような影響があるのかを紹介しましたが、いかがでしょうか?
近赤外線は、紫外線よりも波長が長く、肌の奥に到達してダメージを与えます。
紫外線と共にケアしていくことが、今後、美肌を守る上で大切な鍵となるでしょう。
近赤外線に対応した日焼け止めはまだまだ少ないものの、すでに市場に出回っているものもあります。
数年後も美肌をキープしていくためにも、今年の夏から紫外線だけでなく近赤外線も一緒に対策してみてはいかがでしょうか♪
スポンサードリンク