「うまく眠れない!」そんなお悩みを持っ方が増えているようです。

「昔は寝るのがもっと気持ちよかったのに」なんて感じたりしていませんか? 

厚生労働省の調査では、日本人の5人に1人が睡眠に問題を抱えています。睡眠に悩んでいる人は多いんですね。

うまく眠れない理由はさまざまありますが、病気に伴って起こる不眠も多いようです。

・最近寝つきが悪い
・夜中にちょっとしたことで目覚めてしまう
・朝起きても全然寝た気がしない

こんな症状があるのは、実は病気のせいかもしれません! 

今回は、そんな眠れない状態が続くときに考えらえる病気をご説明いたします。

必ずしも「うまく眠れない」のが病気が原因ではありませんが、参考にしてください。



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【うまく眠れない病気(1)】睡眠時無呼吸症候群

空気の通り道である気道が狭くなり、眠っている最中に呼吸が一定時間止まってしまう病気です。

睡眠中に息が止まってしまうので、目が覚めたり、眠りが浅くなったりと、うまく眠れないことになります。

睡眠時無呼吸症候群は日本国内に実に300万人以上の潜在患者数がいると言われています。

それなのに、実際に病院での治療を受けているのは約12万人と、患者の9割以上は病院にかかっていないと言われています。

軽視されがちな病気ですが睡眠時無呼吸症候群は不眠以外にもさまざまな病気を引き起こすことが知られており、注意が必要な病気です。

睡眠時無呼吸症候群の原因

気道が狭くなるような肉体的な問題が主な原因となります。

・肥満(首周りの脂肪によって喉の部分の気道が狭くなる)
・扁桃腺の腫れや鼻炎などによる鼻つまり
・加齢(舌やのど奥の組織が落ちくぼみやすく、気道を閉塞しやすい)
・生まれ持った解剖学的問題

これらの原因によって、気道が狭くなり、最終的に閉塞して睡眠中に呼吸が止まってしまいます。

睡眠時無呼吸症候群の不眠のタイプ

睡眠時無呼吸症候群の不眠には次のような症状になります。

・夜中に眼がさめる
・睡眠が浅い
・目覚めがすっきりしない
・昼間の強い眠気

睡眠時無呼吸症候群に注意が必要な人

睡眠時無呼吸症候群になる可能性が高い人は次のような人です。

・肥満
・いびきをかく
・鼻炎を持っている
・口呼吸が多い
・小顔や顎の小さい人
・30~60代男性
・喫煙者
・寝る前にお酒を飲む人

睡眠時無呼吸症候群の予防法

睡眠時無呼吸症候群の予防方法について紹介します。

・ダイエット
・鼻腔拡張テープ
・横向き寝(仰向け寝は喉が閉塞しやすい)
・禁煙
・寝る前のお酒を控える

【うまく眠れない病気(2)】うつ病


心の病気であるうつ病に掛かるとよく眠れずに不眠を招きます。

また、よく眠れずに不眠が続くと、逆にうつ病の発症リスクも高くなります。

現在日本には100万人以上の患者がいると言われ、睡眠だけでなく社会生活にも影響を起こすことの多い病気です。

また、最近では、「非定型うつ病」と言われる、従来のうつ病に特徴的な症状が出にくいうつ病が増えてきています。

自分では気付かないこともあるので、眠れない場合にはうつ病も考えておいた方がいいでしょう。

うつ病の原因

うつ病の原因の一つにセロトニンと言われる物質が脳内で不足することが挙げられます。

このセロトニンはメラトニンを作るときに使われます。メラトニンは体に眠りなさいという指令を出すホルモンです。

つまり、セロトニンが不足するとメラトニンも不足してしまい、うまく眠ることができなくなってしまうのです。

また、うつ病ではすべての行動に対するエネルギーが低下してしまうともいわれています。

睡眠は人間の根本的な生理的欲求の一つです。うつ病では、その睡眠に対する体の欲求も落ちてしまい、寝れなくなってしまうんですね。

うつ病の不眠のタイプ

うつ病の不眠には次のような症状になります。

・寝付けない
・夜中に目が覚める
・早く起きすぎて寝れない

うつ病に注意が必要な人

うつ病になる可能性が高い人は次のような人です。

・ストレスが多い
・ストレス発散の手段がない
・眠りが浅い人
・まじめ
・気分の落ち込みが激しい
・40~60代の壮年期の人

うつ病の予防法

うつ病の予防方法について紹介します。

・ストレスの発散
・規則正しい生活を送る
・日光を浴びる

【うまく眠れない病気(3)】概日(がいじつ)リズム睡眠障害

体のリズムを決める体内時計がうまく働くなるため、睡眠と覚醒のリズムが狂ってしまう病気です

生物時計とも呼ばれる体内時計は、ヒトだけでなくすべての動物が持っている機能です。

この体内時計のリズムに合わせてホルモンや自律神経が働きます。

概日リズムとはその体内時計が作る24時間のリズムのこと。

このリズムが崩れてしまうことで、睡眠のリズムにも変化が出て、よく眠れなくなってしまいます。

概日(がいじつ)リズム睡眠障害の原因

体内時計に影響するものはたくさんあります。

睡眠のタイミングはもちろんですが、日光を浴びることやカフェインの摂取、食事のタイミングなども概日リズムに大きく影響します。

これらの生活リズムが崩れて体内時計が狂うことで概日リズムが崩れます。

そうすると本来眠りたい時間に体が覚醒してしまい、なかなか眠ることができなくなってしまいます。

概日(がいじつ)リズム睡眠障害の不眠のタイプ

概日(がいじつ)リズム睡眠障害の不眠には次のような症状になります。

・寝付けない
・目がさめやすい
・眠りが浅い
・目覚めが悪い

概日(がいじつ)リズム睡眠障害に注意が必要な人

概日(がいじつ)リズム睡眠障害になる可能性が高い人は次のような人です。

・夜勤のあるシフトワーカー
・日光を浴びないオフィスワーカーや工場作業員
・夜遅くまでパソコンやスマホを見ている
・夜間にコーヒーを飲む
・ストレスが多い

概日(がいじつ)リズム睡眠障害の予防法

概日(がいじつ)リズム睡眠障害の予防方法について紹介します。

・朝起きたら日光を浴びる
・寝る前のスマホ・パソコン・コーヒーの禁止
・できる限り規則正しい生活
・睡眠環境の改善

【うまく眠れない病気(4)】高血圧

高血圧の人の実に約48%が不眠であると言われています。

年齢を重ねるごとにリスクの高まる高血圧、実は睡眠にも良くないようです。

高血圧の原因

高血圧がなぜ不眠と関係しているのかはわかっていません。

しかし、高血圧の元となるストレス、高血圧の薬、さらには合併する睡眠時無呼吸症候群などが睡眠障害を起こしているのではないかと言われています。

眠れないと交感神経が高まり、さらに血圧が高くなるという悪循環を起こすことがありますので、注意が必要ですね。

高血圧の不眠のタイプ

高血圧の不眠には次のような症状になります。

・寝付けない
・夜中に目がさめる
・睡眠が浅い

高血圧に注意が必要な人

高血圧になる可能性が高い人は次のような人です。

・ストレスが多い
・不規則な生活
・肥満
・濃い味のものが好き
・心臓や腎臓が弱い

高血圧の予防法

高血圧の予防方法について紹介します。

・ダイエット
・適度な運動
・規則正しい生活
・バランスの取れた食生活
・塩分を控える

【うまく眠れない病気(5)】自律神経失調症


交感神経と副交感神経の働きやバランスが悪くなることで起こる病気です。

胃腸や心臓など、普段私たちが意識しなくても働いている内臓ですが、これらを支配しているのが交感神経と副交感神経からなる自律神経です。

この自律神経の働きが崩れることで、体にさまざまな悪影響を及ぼし、体調が悪化してしまいます。

自律神経失調症の悪影響の一つに、不眠があります。

自律神経失調症の原因

自律神経は様々な要因により影響を受けますが、ストレスや不規則な生活によって自律神経失調症が引き起こされることが多いです。

本来は暗くなって夜になるにつれ、体と心を興奮させる交感神経の活性が低下し、リラックスさせる副交感神経が優位になります。

しかし、自律神経失調症では夜でも交感神経が活発になってしまうため、興奮状態が続き、眠りにくくなってしまいます。

自律神経失調症の不眠のタイプ

自律神経失調症の不眠には次のような症状になります。

・寝つきが悪い
・目覚めが悪い

自律神経失調症に注意が必要な人

自律神経失調症になる可能性が高い人は次のような人です。

・ストレスが多い
・家まで仕事を持ち込む
・イライラしやすい

自律神経失調症の予防法

自律神経失調症の予防方法について紹介します。

・オン/オフの切り替えをはっきりする
・できる限り家ではリラックスできる環境を作る
・リラックスできる方法(アロマテラピー、マッサージ、ヨガなど)を見つける
・睡眠2時間前からは仕事のことは考えず、テレビ・パソコン・スマホも禁止して、心と体の寝る準備を整える

まとめ

よく眠れない場合に考えられる病気について解説しましたが、いかがでしたか? 

何か心当たりのあるようなことはなかったでしょうか。

眠れないという症状を出す病気はかなりたくさんあります。 

重度の睡眠障害や体調不良があるのであれば、病院で診てもらった方がいいかもしれませんね。

その場合、「睡眠外来」があればそちらを受診されるのがベストです。

睡眠外来を置いていない病院も多いので、そういう場合は「総合内科」を受診してください。

眠れないという症状は、実は体が出しているSOSのサインなのかもしれません。

早めに気付いてしっかり対処していきましょう。


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