悪夢が続く原因とどのようなものなのでしょうか?

一般的に「悪夢の原因」は「ストレス」「睡眠不足」「生活習慣の乱れ」「精神的な障害」「病気」などだと言われています。

主な原因は「ストレス」からくるものだとも言われています。

しかし、原因がストレスだと言われても、実際にはどのような事なのでしょうか?

見る夢の内容で、その原因が分かるのでしょうか?

そこで、今回はもう少し別の角度から「悪夢の原因」を解説し、少しでも悪夢が続く辛さを軽減する対処法についてお話したいと思います。

最近、悪夢が続くとお悩みなら、是非、チェックしてみくださいね。



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悪夢のパターン

人はどんな悪夢を見るのか悪夢にはどんなパターンがあるのかについて見ておきましょう.

筆者自身にも、同じようなくり返し見る悪夢があります。

それは、大学を卒業する時期を迎えても単位が足りず「また今年もダメか」とあせる夢です。

夢から覚めて「ああ、もうとっくに卒業していたんだ」と思うと心からホットします。

大学に8年もいたことをネタにしている私ですが、内心では相当なストレスだったようで、卒業後20年以上たった今でも年に数回はこの夢を見ます。

悪夢には、「同じ夢をくり返し見る」、「同じ人物が繰り返し登場する」という特徴もあります。

悪夢にはこのような「もう間に合わない系」の他にも次のような悪夢があります。

悪夢のパターン例
  • 誰かに追いかけられる系
  • 目的地にたどり着けない系
  • 高い所から落ちる系
  • 狭いところに閉じ込められる系
  • 災害や事故で死にかける系
  • 電話をかけられない、つながらない系
  • 人前で裸になっている系
  • 歯が抜けてしまう系

悪夢を見ると嫌な気持ちになる理由

悪夢を見ると怖いのは当然ですが、さめて夢だと分ってもホッとする半面しばらく嫌な気持ちが残るのは何故でしょうか?

それは、私たちは悪夢には何か象徴的な意味があると感じるからです。

ふだんは意識しない自分の弱さや邪悪な面を見せられたような気になることもあります。

人間の精神活動は1%の「意識」と99%の「無意識」で構成されている、と言ったのは精神分析の開祖といわれるフロイドです。

意識的な精神活動では法律や道徳を守りまじめに暮らしている私たちに、それよりもはるかに広く、深く、原始的な「無意識の精神活動」があるとしたら、それがふだんの意識がとぎれる夢に現れてきても不思議はありません。

精神分析で「抑圧」というのは、「意識」が原始的で醜悪な「無意識」を閉じ込めてしまうことですが、悪夢に悩まされることが多い人はこの抑圧が大きい人だと言えるかもしれません。

悪夢はなぜ目が覚めても覚えているのか?

たいがいの夢は目が覚めるとすぐに忘れてしまうのに、悪夢は鮮明に記憶に残っている場合があるのはなぜでしょうか?

この疑問を解くには、人はなぜ夢を見るのかということから考えてみる必要がありそうです。

人の睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、夢を見るのはレム睡眠のときだと言われています。

この2種類の睡眠は「合計約90分」を1セットにくり返され、寝入りばなはノンレム睡眠が長く、明け方はレム睡眠が長くなることが分っています。

よく悪夢を見て目が覚める人は、極端な場合は1時間半ごとに目が覚めることになります。心配ごとがあるときなどにそんな経験をしたことがある人もいるはずです。

ノンレム睡眠は「脳を休める」ための眠りで、レム睡眠は「感情を整理する」ための眠りだとも言われています。解剖学者の養老孟司さんはレム睡眠を「図書館の閉館後の蔵書整理」にたとえています。

外から見ると図書館はもう閉まっている(寝ている)のですが、内では昼間入館者によって取り散らかされた蔵書を整理する作業を行なっています。

それがレム睡眠で、悪夢はその整理がうまくいかないとき、整理しきれないときに見るのだといいます。

目が覚めると夢をすぐに忘れてしまうのは、無意識の世界が意識の世界に入り込まないようにする防衛装置だと言われています。

悪夢のようなインパクトの強い夢は目が覚めてからも鮮明な記憶が残っているのは、夢を見ている間にいろいろな感情を整理しきれなかった証拠かもしれません。

悪夢の原因

悪夢を続けて見る原因は次のように説明されています。

見る悪夢の内容に合わせた原因の例を紹介します。

もう間に合わないというシチュエーションの悪夢

人の期待あるいは自分自身の期待に応えられないあせりや不安。

誰かに追いかけられる悪夢

自分の存在や立場をおびやかす人や物に対する恐怖、あるいは人類の進化の過程で野生動物に追われた原始的な記憶。

目的地にたどり着けない悪夢

現在取りくんでいることに対する迷い、目標としていることが正しいかどうかの不安。

高い所から落ちる悪夢

社会的な地位を失うことの不安や現在の立場に対する自信のなさ。

狭いところに閉じ込められる悪夢

仕事や人間関係での行き詰まり。

災害や事故で死にかける系

予測できず、コントロール不能なことへの恐怖。

電話をかけられない、つながらない悪夢

人間関係を保つことへの自信のなさ、コミュニケーションの不調。

人前で裸になっている系

自尊感情が弱く、人に笑われることへの恐怖が大きい。

歯が抜けてしまう系

容姿に対するコンプレックス。


この中には、「あたっている」と思われるものもあるし「そうとは限らないだろう」というものもあります。

先ほど触れたフロイドも「夢判断」という本を書いていますが、夢の原因を「セクシュアルな願望」に結びつける例が多く、「人間ってそんなにスケベなの?」と首をかしげたくなることがあります。

悪夢をすぐに「夢判断」や「夢占い」で解釈するのは危険ですが、そこに何か意味があると考えることは大切です。

夢が私たちの無意識を垣間見せるものだとすると、夢が「自分を知る」材料になるし、「自分を変える」きっかけになるかもしれないからです。

悪夢の解消や辛さとを軽減する対処法

悪夢の解消や軽減する対処方法を紹介します。

ストレスと向き合う

よくある「ストレス解消法」が大きなストレスには役に立たないのは、その解消法が結局ストレスから目をそむけるものだからです。

ストレスを一時忘れることはできるかもしれませんが「解消」することはできません。

だいぶ昔に「ソ、ソ、ソクラテスもプラトンも、みんな悩んで大きくなった♪」というCMソングが流行ったことがありましたが、ストレスの解消には「ストレスと向き合ってそれに負けない一回り大きな人間になる」という作業が必要です。

悪夢にストレスが関係しているのは確かなので、悪夢への対処法にもこの考え方は大切です。

ストレスに向きあうとは、具体的に次のような事です。

  1. まず、ストレスがあることを自覚する
  2. そのストレスがどこから出ているかを考える
  3. (精神的なストスレスのほとんどは人間関係から生じるので、どんな人間関係がストレスの原因になっているかを考える)
  4. その人間関係の不調は相手の行動や言葉、感情のせいなのか、自分の行動、言葉、感情のせいなのかを考える(ここでは、相手の問題点ばかりではなく自分の問題点を見つけることがたいせつです)
  5. そこで発見した自分の問題点を自分自身から切り離す(問題なのは自分の行動、言葉、感情なのであって、変えることができない「自分自身」「自分という存在」が問題だとは考えない)



「一回り大きな人間になる」というのは、具体的には「人間関係にタフになる」ということです。

上記のような方法でストレスと向き合ううちに、人間関係に柔軟になり、タフになってくることが期待できます。

自分の弱さを承認する

どんなに強い人にも「弱さ」はあります。弱さは、それを認めないと「意識」と「無意識」の反りが合わなくなってケンカを始めます。

そんなときに悪夢を見ることが多いと言えます。

はじめに紹介した私の「今年も卒業できない」という悪夢の例でいうと、「大学に8年も通った」ことをネタにする豪放磊落(ごうほうらいらく)な自分だけを認めて、卒業できないことに悩んでいた小心な自分を認めないと、意識と無意識の反りが合わなくなってきます。

夢は無意識の世界からくる手紙だと思って、そこから読み取れる自分の弱さや邪悪さなどを「承認してやる」ことが、理不尽な悪夢のつらさを軽減することにつながります。

うつ病などの精神障害の治療の1つであるカウンセリングや認知療法にもこれと共通する考え方があります。

認知治療法について紹介します。

認知療法・認知行動療法とは

以下、引用(http://mh.cbtjp.net/cbt/

「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、心のストレスを軽くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」といいます。

認知には、何かの出来事があった時に瞬間的にうかぶ考えやイメージがあり「自動思考」と呼ばれています。「自動思考」が生まれるとそれによって、いろいろ気持ちが動き行動することになります。

ストレスに対して強い心を育てるためには「自動思考」に気付いて、それに働きかける事が役立ちます。

気持ちは考え方に影響されます。例をひとつあげてみましょう。一人で夜道に迷っている場面を想像してください。まわりには誰もいません。疲れが全身に広がります。このようなとき、どのような考えが浮かびますか?

・「あの時も同じ失敗だった」「だめな私」「もっときちんと準備していたらこんなことにならなかったのに」と考えると、憂うつなります。
・「道を教えてくれた人がウソを言ったのだろう」と疑い出すと、怒りがわいてきます。
・「茂みから熊でも飛び出してきたらどうしよう」などと考えると、恐怖や不安が全身をおそいます。
・「ずいぶん歩いたのだから、もう少しで着けるのではないか」と考えると、気持ちが少し軽くなります。
・遠くに灯りのついた家が目に入って「道が聞ける」と考えると、希望がわいてきます。

この例から分かるように、同じ体験をしても、それをどのようにとらえ、考えるかで、そのときに感じる気分はずいぶん違ってきます。身体の反応や行動も違ってきます。認知療法・認知行動療法はあなたの考えをしなやかに、柔らかくして、あなたの気分を軽くしてストレスを減らす手助けをするのです。

引用はここまで。

睡眠の質を高める

睡眠はストレスを解消するのに大切な要素です。睡眠の質を高めることが大事です。

心のストレスと向き合っているときは、よけいな身体的なストレスをできるだけ減らすことも大切です。

その意味で、睡眠環境の改善などの一般的な注意にも耳を傾ける必要があります。

睡眠環境の改善

睡眠の質を高めるには睡眠環境をまずは見直す必要があります。

睡眠環境を見直すとは、寝具や部屋の状態を眠り易くすることです。

・枕の髙さ、マットレスの柔らかさ、寝具の素材などを自分合ったものにする
・寝室の明るさ、温度、騒音などに配慮する。

生活習慣の改善

良く眠れるように生活習慣を見直す必要があります。

良く眠れるように生活習慣を見直すポイントを紹介します。

・夜型の生活を止めて早寝早起きをこころがける。
・寝る前にスマホのゲームなど神経を興奮させることに熱中しない。
・栄養のバランスが取れた食生活をする。とくに朝食をしっかり食べる。
・アルコールの摂りすぎに注意する。とくに寝酒を飲み過ぎない。
・ウォーキングなどの軽い運動を毎日の習慣にする。

睡眠の質を悪く病気を治す

睡眠を上手く摂れない原因の一つになんらかの病気が関連している場合があります。

病気、特に睡眠時無呼吸症候群、糖尿病など睡眠の質を低下させると言われているので、早めの治療が必要です。

まとめ

悪夢が続く原因とその辛さを軽くする対処法について解説しましたが、いかがでしょうか?

悪夢を見るのもおもしろい、などと言うと悩んでいる人に叱られそうですが、命に別状がないことは保証されているのですから「悪夢もまた楽し」ととらえ直してみる余裕も必要かもしれません。

そんなことも含めて、ものの見方、考え方を修正していくことが悪夢を減らすことにつながると言えるのではないでしょうか。



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