愛情ホルモン」とか「癒しのホルモン」としてテレビなどで話題になっているオキシトシンとはどんなものなのでしょうか?

男女を結びつけたり、友人との絆を深める効果があるといわれるオキシトシンは、その「増やし方」もユニークです。

スキンシップや親切な行為することで愛情ホルモン「オキシトシン」の分泌が増えるのです。

そこで今回は、愛情ホルモン「オキシトシン」の効果とその増やし方についてお話します。



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愛情ホルモン「オキシトシン」が話題になったきっかけ

愛情ホルモン「オキシトシン」が一般の人にも注目されるようになったきっかけから見ておきましょう。

その1つに2014年に放送されたテレビ東京の「主治医が見つかる診療所」があります。

そこでは、愛情ホルモン「オキシトシン」は、人への思いやりが増し、幸せな感情を増すホルモンとして紹介され、ストレスの解消や感染症の予防にも効果があるとされました。

なかでも注目されたのは、オキシトシンの分泌がスキンシップや「相手を思いやる行動」によって増えるという指摘でした。

もう1つは、2016年に放送されたNHKの「ためしてガッテン」です。

この番組ではオキシトシンは「癒しのホルモン」として取り上げられ、ストレスや不安の軽くするだけでなく、痛みの軽減や認知症の改善にも役立つと紹介されました。

オキシトンを増やす方法としては、パートナーの背中をさする「タッチケア」や「抱き枕を抱いて電話する」などが紹介されていました。

オキシトシンはホルモンの一種

オキシトシンは脳で分泌されるホルモンの1種です。

メラトニンが「眠りのホルモン」といわれるように、ホルモンにはその働きを分かりやすく説明するニックネームが付いているものがあります。

オキシトンにもニックネームが沢山あります。

オキトシンのニックネーム例
  • 幸せホルモン
  • 思いやりホルモン
  • 癒しのホルモン
  • 愛情ホルモン
  • 恋愛ホルモン
  • 抱擁ホルモン
  • 絆ホルモン
  • 信頼ホルモン



この多彩な別名はそのままオキシトシンの「多彩な効果」を表していますが、これを見るとどうやらオキシトンは「人間関係を良くする」とか「人を幸せな気持ちにする」ということに関係しているホルモンと言えます。

母性のホルモンとして発見された愛情ホルモン「オキシトシン」

愛情ホルモン「オキシトシン」が発見されたのはけっこう古く、1906年のことでした。

それは、脳から分娩をうながしたり母乳の分泌を促進する物質が分泌されることが分ったのです。

この物質は「出産を早める」という意味のギリシア語のオキシトシンと名付けられて、最初は女性ホルモンの1種と考えられていました。

しかし、その後オキシトンは男性にも子どもにも分泌されるホルモンで、出産や育児に限らない多彩な作用を持っていることが明らかになりました。

オキシトシンが9個のアミノ酸で構成されていることも解明され、人工的な合成にも成功しました。それを行なった研究者はその功績で1955年にノーベル化学賞を受賞しています。

愛情ホルモン「オキシトシン」は人から人へ分泌が「伝染する」ホルモン

オキシトンは母乳を与えている母親に分泌されるだけでなく、お乳を吸っている赤ちゃんにもさかんに分泌されます。

それによってお母さんも赤ちゃんも幸せな気分になり、愛情や信頼感が深まると考えられています。

このプラスの相互作用は母親と赤ちゃんだけでなく、恋人どうし、友人どうしにも生じます。

オキシトンがさかんに分泌されている人に接すると、接した人のオキシトンの分泌も活性化するのです。

オキシトシンは自分で自分を増やすホルモン

この連鎖反応は人と人のあいだで生じるだけでなく、まず脳の中で生じて「オキシトシンがオキシトシンを生む」という連鎖で増えていきます。

脳下垂体で作られたオキシトシンはまず神経伝達物質として、セロトニンなどと協調して情緒を安定させて幸せな気分を作るはたらきをします。

オキシトシンのユニークなところは、産生されたオキシトシンがオキシトシン受容体を刺激してさらにオキシトンの分泌をうながすという点です。

「幸福感が高まる」という言葉がありますが、そのときはまさにオキシトシンがオキシトシンレベルを高めているわけです。

このようにして高められたオキシトンは血管に放出されて、身体のすみずみまで運ばれて自律神経や細胞活動の調整を行ないます。

愛情ホルモン「オキシトシン」の効果

愛情ホルモン「オキシトシン」効果についてまとめておきましょう。

心をリラックスさせて幸福な気分になる

オキシトシンが分泌されるとストレスが和らいで気持ちがゆったりとして幸せな気分が生まれます。

怒りや悲しみ、不安などの負の感情が解消する

気持ちがゆったりすることで、それまで心を占領していた怒りや不安などの負の感情が消えていきます。

人間関係を良くする

オキシトンが分泌されると、人を信頼して受け入れる気持ちが強くなります。その気持ちは相手に伝わり、相手にもオキシトンが分泌されます。この相互作用によって、家族への愛情が強くなり、友人、仲間との絆を深めることができます。

人を魅力的にする

心が広く、幸せな気分を発散してる人は、誰から見ても魅力的です。

男女を結びつける

相手を信頼する気持ちが強まり、警戒心が薄れると、人は社交的になります。そうすると男女もペアができやすくなり、恋人どうしが結婚する気持ちにもなりやすくなります。

血色が良くなり、風邪をひきにくくなる

オキシトンが生み出すプラスの感情は自律神経に作用して、心拍の安定や毛細血管の拡張、消化の促進。免疫力の向上などの効果も生みます。

愛情ホルモン「オキシトシン」の増やし方

愛情ホルモン「オキシトシン」の増やし方について紹介します。

スキンシップする!

先ほど触れた「ためしてガッテン」で紹介されたように、愛情ホルモン「オキシトシン」を増やすには「スキンシップ」が有効です。

母親と赤ちゃんのおっぱいを通じたスキンシップでオキシトンが増えることはすでにお話しましたね。

恋人どうしが触れ合ったり、キスしたり、セックスすることでも、オキシトンが放出されます。

夫婦でも、恋人どうしのときよりは多少放出量が減るかもしれませんが(冗談です)、スキンシップによってオキシトンが分泌されます。

友人と肩をたたきあう、ハイタッチする、握手する、ハグをする、などでもオキシトンは増えます。

人に限らずペットともスキンシップでもオキシトンが増えます。

そのほかに、直接触れ合わなくでも次のような「共同行為」でもオキシトンの放出量が増えるといわれています。

人の為になることをする!

人の為になることすると愛情ホルモン「オキシトシン」を増やすのに効果的です。

電車でお年寄りに席を譲ったり、道に落ちているゴミをひろったり、ボランティア活動に参加するなど、人のためになることをすることでもオキシトシンの分泌が増えます。

相手を思いやる、人に親切にするという「心を外に延ばす」行ないがオキシトシンを増やすと言えそうです。

プレゼントの交換をすることももちろんオキシトシンを増やします。

映画、ドラマ、本で感動する

映画やドラマを見て泣いたり笑ったりすることもオキシトンを増やすと言われています。

このようにさまざまな行動でオキシトンの分泌が活性化しますが、ひと言でいうと「気持ち良いことをすることで増えるホルモン」ということになります。

ストレスを感じる

正反対にストレスを感じたときにも、それに対抗するためにオキシトンが分泌されます。

このへんが複雑なところですが、それがさまざまなホルモンや神経伝達物質の調整役をしているオキシトンの特徴ともいえます。

愛情ホルモン「オキシトシン」を身体の外から「摂取する」ことはできる?

愛情ホルモン「オキシトシン」は食べ物など外から摂取できるのでしょうか?

オキシトシンを含んだ食品というのはないので、オキシトシンを食べ物から摂取することはできません。

自閉症などの治療にオキシトンを使う研究では、人工的に合成されたオキシトンを「点鼻スプレー」で投与します。

この治療法はまだ研究段階ですが、オキシトンをこのような方法で摂取することは可能です。

しかし、薬としてのオキシトンは医療でも適用が正式に承認されていなので、私たちが手軽に利用することはできません。

オキシトンはスキンシップや親切な行いで増やすことを考えた方が良さそうです。

まとめ

愛情ホルモン「オキシトシン」の効果と増やし方について解説しましたが、いかがでしょうか?

人間関係がぎすぎすしている現代社会は、オキシトシンの効果はますます重要になっているといえます。

ストレスを減らし、人間関係を円滑にして、人を幸せな気分にするオキシトンは、スキンシップを活用しておおいに増やしたいホルモンですね。

もちろん、恋愛や結婚にも大事なホルモンなので注目ですよね。


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