赤ワインのポリフェノールに健康効果があると言われています。

なぜ白ワインではなくて赤ワインなのでしょうか?、白ワインじゃダメなでしょうか?。

ご存知の方も多いように赤ワインにはポリフェノールが豊富に含まれているからです。

赤ワインが健康に良いと言われているのはポリフェノールの効果によるものです。

赤ワイン独特の赤い色や渋みなどがポリフェノールの正体です。

今回は、そんな赤ワインの効果について詳しく解説します。



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赤ワインの健康効果が知られるきっかけとは?

赤ワインの健康効果が知られるようになったのは「フレンチ・パラドックス」という不思議な現状が知られるようになったからです。

「フレンチ・パラドックス」はフランス人は喫煙率が高く、飽和脂肪酸をたくさん含む肉類をよく食べる割に、心筋梗塞の患者が少ないという「不思議」のことです。

この謎への1つの解答が「フランス人は赤ワインをよく飲むから」です。

この説が1991年にアメリカのテレビで紹介されたときは、アメリカのワインの消費量が40%以上も増えたといいます。

日本でも「ワインブーム」は何度かありましたが、健康効果に注目されてブームになったのは、この説がきっかけです。

その後、多くの学者が赤ワインの研究に取り組み、その健康効果のもとになる物質がブドウに含まれるポリフェノールであることが明らかになりました。

現在の「ポリフェノール・ブーム」は「赤ワインブーム」から派生したものです。

ポリフェノールとは?

ポリフェノールは植物などの色素成分で味覚的には渋みや苦みを感じる成分です。

ポリフェノールは植物の皮やタネに多く含まれる成分で、紫外線から身を守るために作られると考えられています。植物に特有の成分で、動物が体内で合成することはできません。

ポリフェノールは、味覚的には、果実や種の皮の苦みや渋みのもとになっている苦み成分です。

視覚的には、ブドウやナスビの皮の赤や紫、多くのタネの茶色や黒の色を作っている色素成分でもあります。

ポリフェノールは、紫外線によって植物の内部で発生する活性酸素を消す抗酸化作用によって、DNAの変化などから植物を守る働きをしていると考えられています。

赤ワインブーム以来ポリフェノールの研究が進んで、ポリフェノールには千種類以上もあることが分ってきました。

赤ワインに含まれているポリフェノール

赤ワインに数多くのポリフェノールが含まれています。

赤ワインにはアントシアニン、プロアントシアニン(複合型タンニン)、カテキン、シンプルフェノール、レスベラトロールなど多くの種類のポリフェノールが含まれています

この中で最近注目されているのがレスベラトロールプロアントシアニンで、多くの研究でその健康効果が確認されています。

赤ワインにポリフェノールが多い理由

赤ワインにはポリフェノールが200㏄に約400mgと非常に多く含まれています。

赤ワインはブドウの果肉だけでなく、皮やタネ、茎の一部も果肉といっしょに粉砕されて、しぼり取られたジュースが醸造されます。

このため赤ワインには果肉だけを使う白ワインの約10倍のポリフェノールが含まれます。

また、オーク材などで作られた木の樽で発酵させることにより、樽に含まれるポリフェノールがワインの中に溶け込みます。

ポリフェノールの効果


赤ワインの各ポリフェノールにはさまざまな効果が期待できます。

主な効果は次のようなものです。

コレステロールを減らすなど動脈硬化やメタボの予防

シワ・シミの予防や肌のハリの維持する効果

抑うつ・不安・不眠症状の改善

目の働や脳の働きをサポートする作用

がんの予防の期待

その他



赤ワインに含まれる代表的なポリフェノールについて解説します。

レスベラトロール

レスベラトロールは赤ワインに含まれるポリフェーノールの中でもとても注目されいるポリフェノールです。

レスベラトロールは比較的最近に発見されたポリフェノールで、抗酸化作用がとくに強く、人への有用な作用があることが多くの研究で明らかになり「スーパーポリフェノール」とも呼ばれています。

2011年にはNHKスペシャルが「あなたの寿命は延ばせる―発見!長寿遺伝子~」というタイトルでレスベラトロールの効用を紹介して話題になりました。

この番組によると、動物には「サーチュイン遺伝子」と呼ばれる寿命を延ばす遺伝子があり、レスベラトロールを摂取することでこの長寿遺伝子を活性することが明らかになったといます。

それ以前には、奈良女子大学の井上 裕康教授が、レスベラトロールを血圧が高めの人に投与すると血管の拡張反応が高まって、動脈硬化を防ぐ効果が期待できることを報告しています。

この他に、レスベラトロールには、脳の血流量を増加させることで認知症を予防する可能性がある、乳がんや肺がんを発生させることがある増殖因子IGF-1を減少させてがんのリスクを小さくする、などとする研究があります。

さらに、美容面ではレスベラトロールはメラニン色素を作る細胞であるメラノサイトに働きかけて、メラニンの形成をおさえる作用があることが報告されています。

プロアントシアニン

プロアントシアニンは抗酸化作用が強いと話題のポリフェノールです。

プロアントシアニンは、2015年に放送された「林修の今でしょ!講座」で、ポリフェノール類のなかでもとくに抗酸化力が強い成分として紹介されて話題になりました。

2013年には婦人科の学会で『ブドウ種子由来プロアントシアニジンの更年期症状に対する効果について』という研究発表がありました(第5回アジア太平洋閉経学会)。

それによると、更年期症状がある女性96名を対象に1日200mgを2か月間摂取してもらったところ、抑うつ・不安・不眠症状の改善と収縮期血圧の低下が確認されたといいます。

アントシアニン

アントシアニンも強い抗酸化作用を持つポリフェノールの1種で、赤ワインの他にブルーベリーにも豊富に含まれる健康成分として注目されています。

アントシアニンはレスベラトロールと同じアンチエイジング効果が期待できるほかに、目の網膜にあるロブドニンという生理活性物質を活性化して視力を改善する効果が大きいとされています。

カテキン

カテキンは、お茶やブドウの皮に含まれる苦み成分で、ポリフェノールの1種です

カテキンにも抗酸化作用がありさまざまな健康効果が報告されています。

カルフォルニア大学の研究によると、腫瘍ができやすい遺伝子を持ったマウスに赤ワインから抽出されたエキスを加えたエサを与えたところ、ガンの発症が遅くなり、寿命が1.4倍に延びたといいます。

この研究では、この効果は赤ワインの中に含まれるポリフェノールのなかでもとくにカテキンの作用でもたらされたとしています。

赤ワインでポリフェノールを摂取することの相乗効果


「酒は百薬の長」といわれる割には、アルコール飲料が健康食品として注目されることはあまりありませんが、赤ワインはめずらしい例外と言えそうです。

アメリカでは「フレンチ・パラドックス」が話題になったときに、ワインメーカーが赤ワインを健康食品に指定してもらうためのロビー活動を行ったというエピソードもあります。

赤ワインには多量のポリフェノールが含まれているだけでなく、多くの種類のポリフェノールが発酵の過程で複合型のポリフェノールに変化して、果実や野菜をそのまま食べるよりも身体への吸収率が高まるといわれています

また、赤ワインのアルコールは消化器官のはたらきを活性化し、毛細血管を拡張して血流を良くします。このようなアルコールの作用は、赤ワインの栄養素の吸収を良くすることが考えられます。

このほか赤ワインには、カリウム(110mg)、リン(13mg)、マグネシウム(9mg)、カルシウム(7mg)、ナトリウム(2mg)、鉄(0.4mg)などミネラル類も豊富に含まれています。(100g中の含有量)

ビタミンでは、疲労回復に役立つB群が多く、B3(ナイアシン)0.1mg、B5(パントテン酸) 0.07mg 、B6 0.03mg、B2 0.01mgなどが含まれています。

赤ワインの健康効果には、これらのビタミンやミネラルによる相乗効果も関係していることが考えられます。

まとめ

赤ワインの効果について解説しましたが、いかがだったでしょうか?

赤ワインに豊富に含まれるポリフェノールには、優れた健康に良い効果があります。

いつもは、白ワイン派だという方も、赤ワインにも目を向けてみてはいかがでしょうか?

日本人はフランス人と違い「3度の食事でワインを飲む」というわけにはいきませんが、1日にグラス1杯程度でじゅうぶんに赤ワインのポリフェノール効果が期待できます。

若く軽いボジョレ・ヌーボーなどよりも重厚感のあるビンテージものの方がポリフェノールを多く含むと言われています。

しかし、あまり気にする必要はありません。好みとお財布の都合に合わせてお選びください。



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