料理が苦手な女性でも作れる「男の料理本」を紹介します。

自炊をしている男性はもちろん女性でも、材料と調味料を長々とリストアップした「レシピ」を見ただけやる気がなくなるという人は少なくありません。

そんな人におすすめしたいのが、「男の料理本」の元祖とも言える「「檀流クッキング」です。

中公文庫で40年以上ロングセラー続けるこの本の魅力とメリット(実用性)をご紹介します。



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「男の料理」の元祖「檀流クッキング」のニユークな点は?

「男の料理」の元祖「檀流クッキング」のユニークな特徴についてまずは紹介します。

「檀流クッキング」 著者 檀 一雄
中公文庫 720円

まず、筆者の個人的な体験からお話させてください。20年以上も前の話になりますが、私(男性です)がこの本に出会ったのは自炊をしていた学生時代です。

電気釜でご飯を炊き、缶詰のサバの水煮に醤油をかけて食べるという料理(?)にうんざりしていました。

たまに料理に挑戦するも、レシピ本の材料・調味料の長いリストと「鳥もも肉150g」「オリーブオイル 大さじ1/2」などの詳しい分量の指定を見ただけでチャレンジ意欲を失うという状態でした。

そんなときに出会った「檀流クッキング」には、ふつうのレシピ本にはない読みやすさと面白さがありました。そのユニークな点は次のようなとろにあります。

ユニークなポイント
  • 本のページに○○gなどの数字がほとんど見当らない。
  • 調味料に凝らずにシンプルだ。
  • 春夏秋冬に分けた章立てなので、その季節に合う料理の目安になる。
  • 230ページの文庫本に約90品の料理がコンパクトに収められている。
  • 和食、洋食、中華のジャンルにこだわらずバラエティが豊富だ。
  • 料理の手順の説明のテンポがよく、わかりやすい。
  • 説明が大ざっぱなようだが、ポイントはおさえているのでむしろ失敗が少ない。
  • 料理にまつわる著者の体験談やエピソードが楽しい。

「檀流クッキング」を書いた檀一雄ってどんな人?

檀一雄は女優の壇ふみのお父さんで、小説家です。

太宰治などと親交があった「無頼派」と呼ばれた作家で、若いころは世界各地を放浪していました。

「真説石川五右衛門」という作品では直木賞を受賞しました。1912年(明治45年)生まれで 1976年(昭和51年)に亡くなっています。

今でも書店で見かける檀一雄の著書には「家宅の人」、「リツ子、その愛」などの小説や、「美味放浪記」などの食に関する本があります。

「美味放浪記」はいわゆるグルメ本ではなく、日本や世界のあちこちを旅行(放浪?) したときに彼が現地で作って、食べた料理のお話です。

晩年は「男の料理」ブームの元祖として話題になり、檀ふみさんらの家族とコカコーラのテレビCMにも登場していました。

檀流クッキングはジャンルを問わないバラエティが豊富

私が「檀流クッキング」で教わって、今でもときどき作る料理には次のようなものがあります。

  • イカのスペイン風(イカの内臓も墨もゲソも丸ごとフライパンで炒めます)
  • 鶏の手羽先煮(塩とバターで手羽先を柔らかくなるまで蒸し煮にします)
  • 西洋式カレーライス(大量のたまねぎをゆっくり炒めるのがコツ)
  • タイチリ(白身魚をポン酢で食べる鍋料理。薬味を大量に用意するのがコツ)
  • 三平汁(鮭の頭を使った味噌と酒かすの汁。鮭の鼻先の軟骨と野菜がおいしい)
  • 梅酢和え(梅酢を使ったピクルス。キュウリや大根、ニンジン、セロリなどに合います)
  • オクラ和え(小口切りのオクラを大根おろしと和えてポン酢で食べます)
  • 納豆汁(なめこの味噌汁の出来あがり寸前にすり鉢で擦った納豆を入れます)

並べてみると特に珍しい料理ではありませんが、面倒くさがり屋の私でもできて、わが家の定番料理にまでなったのは、「檀流」のふところの深さのおかげだと思います。

この他「檀流クッキング」には、次のような料理が掲載されています。

掲載されている料理
  • 牛肉料理 8種類
  • 豚肉料理 6種類
  • 鶏肉料理 5種類
  • 内臓料理 6種類 
  • 魚料理  21種類
  • 野菜料理 20種類
  • 丼、寿司、めん類  11種類



など、純和風から無国籍風までバラエティ豊かな料理の作り方が掲載されています。

料理が苦手な人はレシピに忠実に、は本当?

料理が苦手な人には細かいレシピを忠実に守るのは大変な事です。

料理が苦手と思っている人に「レシピの通りに作ろう」というのはたしかに一理ありますが、「あの材料リストが苦手」と思っている人にはちょっと酷なアドバイスです。

「自分勝手にアレンジするな」と言われるのも窮屈に感じるかもしれません。

レシピ本や「クックパッド」の良いところはその通りやればいちおう合格点の料理ができることですが、欠点は料理が苦手の人には「意味わからん」とか「イメージがわかない」とぼやきたくなることが多いことです。読んでいて楽しくなく、すぐ退屈してしまいます。

その点、「檀流クッキング」は読んでいてあきない面白さがあり、美味しさもイメージできます。

何より「わたしにもできそう」と思わせるところが親切です。

それは直木賞作家の筆の力かもしれませんが、その大ざっぱなところに案外「実用性」があるからではないでしょうか。

お手軽クックパッドが実は「お手重」になっている人も少なくないと思います。

まとめ

料理が苦手な女性にもおすすめの超ロングセラー「男の料理」本について紹介しましたが、いかがでしょうか?

料理が苦手な人は、あの細かいレシピを見ただけでうんざりしてしまうことも多いのではないでしょうか?

紹介した、「檀流クッキング」は男流であまり細かい事にはこだわらないので、料理が苦手な人にもうれしい内容です。

しかも、しっかり美味しくできるので、是非、取り入れてみてはいかがでしょうか?

「檀流クッキング」 著者 檀 一雄
中公文庫 720円


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